文字の力

ここ数年でめっきり本を、特に小説を読むことが減ったことを自覚した。
やむなしといえばやむなしなのだが、大学に編入して以来、人文書などの閲覧・蔵書は増えたものの、引っ越してきてからは明らかに小説の数が激減している。
ふと本棚をあさっていたらその事実に気付いた。

中学の頃からバス通学で片道1時間という時間を有効に過ごすために本を手に取ったことから活字の面白さに触れてきたものだが、やはり人文書と小説では後に残るものや頭の中で動くものが違うわけで。

今はどうなのか知らないけれど、おおむね変わっていなければ中学や高校の現代国語の試験というものは、随筆やノンフィクションの読解と小説の読解の2題が必ず揃っている形式だったはず。
かつて小説の読解の素材として、遠藤周作の『深い河』の序盤の部分が引用されて問題文として提示されていたことがあったのだが、それを解答した当時、非常にそれが心を引き付ける文章で、試験中にもかかわらずその続きを読みたい欲求で集中どころではなかったのを覚えている。

あの時間も忘れて文章に没頭し、残りページが徐々に少なくなっていくのを惜しいと感じながら、読み終わったあとには集中の解けた心地よい疲労としばらく尾を引く余韻を、久しぶりに体感したくなった。
しばらくご無沙汰していた古本屋めぐりでもしてみようか。

    • ss
    • 2008 05/24 8:33pm

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    個人的に、小説なら安部公房(あべこうぼう)をお薦めします。
    SFタッチの少し錯綜した展開でありながら、コメディ風でもあり、読了後には、現代にも通じる何か根深い問題を突き付けられるような、そんな作品を書く作家です。
    機会があれば是非(^O^)

    • k
    • 2008 05/24 10:12pm

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    ワシもすっかり読まなくなったなぁー
    漫画は読むけど、純粋に楽しめるのが減ってしまった
    そんなおいらのオススメは、今読んでる漫画の原作の「駿河城御前試合」
    ライトノベルみたいなのしか読まんから、夢枕獏とかしか読まんなぁ

    • 鬼灯
    • 2008 05/25 10:29am

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    >ss
    名前くらいは聞いたことがありますが、作品を読んだことはないですね。
    候補に追加させてもらいます。
    >k
    自分も今さらですが、ちらりと立ち読みした西尾維新(だっけ?)にやや興味を覚えたりしました。

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