Video Game

任天堂のDSが飛ぶように売れまくっている最中、片や対抗機種として見られていたSONYのPSPは明らかな敗北に帰した。
さて、あと1ヶ月少々すると、SONYが心血を注いだPS3が発売を迎える。
最早ゲーム機というよりも、エンターテイメントコンピュータでも称するべきスペックを有したこの製品は、その性能ゆえに7万円近い価格で販売されることが決まっている。

DSやPSP、そしてこのPS3を見てもそうだが、ゲームというエンターテイメントは「子供の遊ぶもの」から「大人でも遊ぶもの」、あるいは「大人が楽しむもの」に変わっている。
いや、考えてみれば最初からそうだったのかも知れない。
ゲームボーイや液晶ゲームが誕生する以前に、日本でゲームというエンターテイメントが認識されたのは、かのインベーダーゲームだったハズだ。
当時ゲームセンターなどという概念はなかったため、喫茶店に置かれることが専らだったそれは、最初からそれなりの年齢の人間が楽しんでいたはずだ。
ゲームボーイなどから始まる家庭用ゲーム機は、子供を対象として販売されたものの、それと違う方向、すなわちコンピュータの部門ではプログラマ達がアセンブラ言語を用いて、最初から大人が楽しめるようなゲーム(決してアヤシイ意味ではない)を作っていたことも事実である。
まだWindowsやMacといったOSの概念すらなく、唯一のリムーバブルメディアであったフロッピーも5.25インチの時代である。
事実、私は他の同年代の子供たちが家庭用ゲーム機で遊んでいた中で、NECのPC-98という形式のパソコンを貰い受け、それにペラペラの5インチフロッピーを挿し入れてはゲームをしていた記憶がある。
あの当時からそうした大人が楽しむことを主眼とした商用のコンピュータゲームはおろか、同人のレベルから開発されたゲームもあって、同人コンピュータゲームを付録とした雑誌まで存在したほどである。(今でも実家を探せば出てくる)

こうして考えてみると、「ゲームは子供が遊ぶもの」という概念を生み付けたのは、ゲームボーイを始めとした家庭用ゲーム機を、おもちゃのカテゴリの一つとして子供を対象に販売した任天堂ではないだろうか。
そしてそれがSONYのプレイステーションやSEGAのドリームキャストあたりから顕著な変化を見せ始めたと思われる。
更なる変化は、女性がこうしたゲームに手を伸ばしているということだろう。
驚くべきことに、ニンテンドーDSの購入者の4割近くが女性なのである。
これは任天堂のソフトウェア販売戦略の効果もあると思われるが、いずれにしても本来ゲーム機として開発されたもののマーケティング範囲が女性にまで浸透してきているというのは非常に興味深い。

PS3はその生産をコンピュータハードウェアで有名なASUS(アサス)Tekに任せている。
発売直後の品薄状態を回避するため、すでに台湾で生産が始まっているという噂もあるが、はたしてこのエンターテイメントマシンはどれだけSONYの柱となり得るのか。
正直なところ、あまり消費者の反応は芳しくなく、かつてのPSXの様相を匂わせつつある。
発売日は今年11月11日となっている。

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