Give up

ワイドショーを見てれば自殺自殺と、蜂の巣を突いたような騒ぎになっているではないか。
しかし、よくも簡単に死んでくれるものだ。
この世の中、生きたくても明日さえ知れぬ人がどれほど存在すると思っているのか。
今夜眠ってしまえばもう朝日を拝むことができないかもしれないと、夜を怖れてすごしている人がどれだけいると思っているのか。
どいつもこいつも、簡単にこの世を捨ててくれる。

赤子が生まれた直後に泣くのは、杞憂と苦悩に満ちたこの世界に晒されるからだと聞かされたことがある。
確かに、この世は憂き世だ。
良い事はなかなか起こらないくせに、悪い事は立て続けに現れる。
禍福は糾える縄の如しなんて、嘘八百もいいところだ。
なれど、半世紀もその眼に写さぬままに膝を折るな。
杞憂を飲み下し、苦悩に「上等だ」と威勢を張れ。
人間なんて脆弱で、すぐさま簡単に死ねる。
だからこそ簡単にくたばってやるのは面白くない。
せいぜい生きて、「所詮、世の中などこの程度か」と俯瞰的に見限れるようになってからくたばれ。

  1. コメント 0

  1. トラックバック 0

return top